「法人口座」とは、金融機関の口座名義人の名前が法人の名義になっている口座のことを指します。
一般口座では個人の名前が通帳に記載されますが、法人口座の場合、株式会社や有限会社の名義で作ることができます。
法人口座を開設すると、会社の財産と個人の財産を区別することができます。
これにより個人と法人を混同することなく、経理処理上の混乱も防ぐことができるようになるのです。
ただし法人口座はその特殊上、一般口座のようにすぐ開設できるものではありません。
法人口座は特殊詐欺などの犯罪に使われるケースもあり、犯罪防止の観点から法人口座の開設は審査上の引き締めがきついのです。
目次
法人口座はそもそも必要なのか?
法人口座を持つことはそもそも必要なのでしょうか?
答えはYesで、まず法人口座を持つことで「社会的信用」を得ることができます。
一部の企業では法人口座を持たない企業との取引をコンプライアンスの観点から避ける場合があり、取引できない機会損失に繋がります。
新規開拓や新規顧客の獲得を目指していかない起業直後の場合は非常に重要なポイントになります。
そういう意味でも「取引先に不要な心配をさせない」ことにもつながります。
GMOあおぞらネット銀行の場合一律145円のため、1回の取引で300円から500円の差が出ます。
メリット①維持費の安さ
都市銀行や地方銀行の場合、インターネットバンキングの利用手数料のかかる銀行も多いですが、
ネット銀行は振込手数料と同じく低く抑えられている傾向にあります。
例えばみずほ銀行の場合、3,300円の月額基本料がかかりますが、GMOあおぞらネット銀行、住信SBIネット銀行に代表されるネット銀行は月額基本料は0円となっています。
メリット②どこでも手続き可能
ネット銀行の場合、インターネットにさえ接続できれば24時間365日取引が可能となります。
近くに窓口がない、行く暇がない、などのことはあり得ません。
特に起業直後の会社の場合、一寸の時も惜しいもの。
スマホで簡単に取引できるネット銀行にしておけば重大な機会損失を少なくすることができます。
メリット③時間が比較的掛かりにくい
前述したとおり、法人口座開設の際の審査は厳しく、所用の時間は長くなっています。
直接何度も窓口に足を運んで時間をかける必要がなく、郵送やPDFでやり取りできるネット銀行はそれだけ時間をかける手間が少なく、
業務に支障をきたしにくいです。
メリット④法人向けの特典がある場合も
ネット銀行の法人口座の場合、口座に紐づいたデビットカードを利用していくことでポイントやキャッシュバックが受けられる場合もあります。
また開設するだけでも現金がもらえたり、取引手数料が無料になるといったことも。
例えばGMOあおぞらネット銀行の場合、ビジネスデビットカードを使うことで現金の還元率が最大1%つきます。
手数料が低いだけでなく法人ならではの特典が得られるということも、節約していきたい企業にとっては重要な資金源になる可能性があります。
まとめ
ネット銀行は法人の口座開設に大きなメリットがあることが分かったかと思います。
任意団体や個人事業主の屋号を使った口座開設等、多岐に渡って口座開設ができることが多いため、
まずはネット銀行で口座開設審査を掛けることがおすすめですね。